家を建てる予算はいくら用意できるのか

現実的な予算を見極めること

注文住宅を建てる際には、理想を追い求めるあまりに分不相応な支出にならないようにするために、現実的な視点に立って予算を決めることが重要になります。特に、住宅ローンの利用を想定しているという場合には、将来的に返済が困難な状態に陥らないようにするために、無理のない借入金額に収まるようにしなければなりません。この点、一般的には住宅ローンの借入額は年収の5倍から6倍程度に抑えるのが無難であるとされていますので、予算について検討する際にはその範囲に収まるようにするのがおすすめです。金融機関によっては、年収の20倍程度まで貸してくれるところもありますが、借りられるからといって必要以上に多額のローンを組むのは避けた方がよいでしょう。

建物以外にかかる費用も考慮すること

注文住宅を建てる上で必要になる費用は、建物の建築費だけではありません。実際には、土地代や外構費に加えて、税金や登記等の諸費用が発生することから、予算について検討する際にはそういった諸々のコストを勘案しなければならないのです。特に、都市部の場合には土地代が全体の予算の半分以上を占めるケースも少なくないことから、予算の上限をきちんと見極めずに物件を購入してしまうと、建築費や外構費に充てる資金が不足するといったことになりかねません。せっかく注文住宅を建てようとしたにもかかわらず、資金が枯渇して理想を諦めなければならなくなってしまっては元も子もないので、予算を考える場合にはどこにどのようなコストがかかるかを把握しておくことが重要になるのです。

設計事務所とは、建物などの設計や監理をする建築家がいる事務所のことです。デザイン性が高いアトリエ系や、大規模な施設を手がける組織などがあります。